過去400年の地磁気変動
地磁気の方位が時間的に変動すると人類が気づいたのは大航海時代のころだと言われています。このころにはまた、地磁気の偏角や伏角が場所によって異なることも発見されていました。船乗りたちは天体観測と磁気観測を組み合わせ、偏角などをかなり正確に測定していたようです。
この航海時のデータを、英国Leeds大学の大学院生だった Jonkersさんがまとめ上げました。そして彼のまとめたデータを用いて A. Jackson 博士(現在はスイスETH)が過去400年分の全地球的な地磁気永年変化を解析しました(Jackson, Jonkers & Walker, 2000)。
ここでは、そのモデルから計算した地磁気の磁力線と地表における観測値の等高線マップを Google Earth で見られるようにして紹介します。
等高線マップのファイルには、地磁気を球面調和関数展開した係数(ガウス係数と呼びます)の変化のグラフも入れておきました。
スナップショット(クリックで拡大):磁力線+偏角
- 磁力線: Gufm1_MFL_20120308.kmz (46MB) SUPER HEAVY!
Google Earth の新しいバージョン(6以降)でも動くように修正しました(2012/03/09) - 北向き成分 Bx[nT]: Gufm1-Bx_20091128.kmz (10MB)
- 東向き成分 By[nT]: Gufm1-By_20091128.kmz (8.5MB)
- 下向き成分 Bz[nT]: Gufm1-Bz_20091128.kmz (15MB)
- 磁場強度 F[nT]: Gufm1-Int_20091128.kmz (10MB)
- 偏角 D[deg]: Gufm1-Dec_20091128.kmz (15MB)
- 伏角 I[deg]: Gufm1-Inc_20091128.kmz (10MB)
- 外向き成分 Br[nT]: Gufm1-Br_20091128.kmz (15MB)
Reference:
Jackson A, Jonkers A. R. T. and M. Walker,
Four centuries of geomagnetic data from historical records,
Rev. Geophys., 41, 1006,
2000, doi:10.1029/2002RG000115.
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